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化学物質と健康

「化学物質と健康」を考える
12月22日第4回「なごや環境大学共育講座」、化学物資と健康が開催された。

あわただしい年末の土曜日の午後にも関わらず、約30名の受講者が、名古屋市立大学の上島先生の講演に聞き入った。もちろん、いつもの中学2年生も・・・。
このテーマこそ「レイチェルカーソンの贈り物」にふさわしい講座になった。化学物質の環境へ与える影響について、いかに社会にメッセージを出していくのか?ヒトが病気になるのはダメ。その一方で悪戯に不安を煽ることもダメ????
上島講演
例えば、DDTに対してはいかなるメッセージを出せばいいのか?講座を聞いて考えてしまう。

DDTはヒトへの急性毒性は低いが、残留性が強く発がん性があるとわかってきた。しかしその一方残留することにより蚊の防除、マラリア対策に効果があるのも事実。
地球温暖化が進み地球環境の変化が激しい昨今、社会に対して化学物質のメッセージをいかにだしていくのか?悩ましい。

病気の発症は個人の体質の上に生活習慣と環境が覆いかぶさるすべての結果だ。病気の発症を抑えるためには感受性の高い(体質が弱い)ヒトでも発症しない環境濃度を決めてそこを環境基準値として設定し環境を守ることが理想。しかし現実には社会経済の維持発展のため、基準の設定が経済とのバランスの上で設定されることがありその結果、不幸にして患者が発生してしまってから、反対運動が生じそのバランスで基準が決まることが過去には多かった。

先生の講義を聞いて、70年代の法律による健康被害補償の必要性の議論が思い出された。
このころの議論では、感受性の高いヒト(患者)が出たからこそ、社会に危険を認知され基準が決められ対策が進み、その結果として、他のヒトたちの健康を守ることができたと考えるべきであり、健康被害補償は当然である、というようなものであった。

最後に先生から、2011年より環境省が実施している、日本中で10万組の子どもたちとそのご両親が参加している大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の紹介があった。
 赤ちゃんがお母さんのお腹にいる時から13歳になるまで、定期的に健康状態を確認し、環境要因が子どもたちの成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにする大規模調査である。

エコチル調査の結果から、子どもの健康や成長に影響を与える環境要因を明らかにし、子どもたちが健やかに成長できる環境、安心して子育てができる環境の実現できれば素晴らしい。

この調査とその結果をいかすことこそが、「レイチェル・カーソンの贈り物」ではないだろうか。
 講座ではこの調査の中間的な研究報告会が歳明けて2019年1月27日(日)名古屋駅ゲートタワーで開催されるとのことでしたが、その詳細が決まり、以下のように上島先生から連絡がありました。
 ★1月27日(日)13:00〜15:00(開場は12:30)JRゲートタワー16階ホール 予約は不要
ちらしはここ
単なる研究発表だけではないようですね。ストレッチ、心理学体験コーナーなどもあるようです。

皆さん!良いお年をお迎えください!!


「センス・オブ・ワンダー」の感性を考える

「センス・オブ・ワンダー」の感性を考える
12月15日レイチェル・カーソン日本協会関西フォーラムの村上沙央里さんによる「なごや環境大学共育講座」が開催された。
この講座でとても嬉しい出来事があった。4つのグループによるワークショップ形式で開催されたのだが、1つのグループでは代表が中学生、もう一つのグループの代表が20代の大学生であったことだ。60代も多い講座のなかで、「センス・オブ・ワンダー」を自分たちの言葉で説明することは難しい。
そんな難しいことを彼らの言葉で説明して、参加者が聞く素晴らしいワークショップになった。


カーソンの年齢を超えた60代の私が、この日のワークショップで感じたことは、
人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれるのは、「センス・オブ・ワンダー」(神秘さや不思議さに目を見張る感性)をどこかで忘れてしまったのかもしれない。

さらに、感じたことは、カーソンの言葉・・・
自然が繰り返すリフレインー夜の次に朝がきて、冬が去れば春になるという確かさーのなかには、かぎりなく私たちをいやしてくれるなにかがあるのです。

持続する地球になくてはならない、生があって死があるリフレイン。そこにわたしたちをいやしてくれる何かを感じる感性を、私たちは必ずやってくるその日までには獲得したいものです。

あなたは「苦海浄土」読めましたか?

あなたは「苦海浄土」読めましたか?
こんな問いかけが胸に迫った・・

12月8日なごや環境大学共育講座「レイチェル・カーソンの贈り物」第2回講演会が開催された。水俣フォーラム事務局長の実川悠太さんによる「水俣病と石牟礼道子」である。
会場の名古屋国際センター第2研修室は50名近い参加者で満員になった。
資料1はここ資料2はここ
                           
実川講演会1
熱気さえ感じる会場で、私はまず感じたのは、妙な安心だった。それは「石牟礼さんは読みにくい」だった。実は私の本棚にも昭和45年から「苦海浄土わが水俣病」石牟礼道子がある。講談社460円黒い帯があり「全国に巻き起こる感動と激励の嵐・・・現代日本の恥部を抉って話題沸騰!公害を告発する注目の書、人間の生命に加えられた耐えがたい汚辱―公害という名の恐るべき犯罪への怒りと祈りをこめた告発の記録!
とあり、裏面には第1回大宅壮一ノンフィクション賞選考員の言葉として、開口健、扇谷正造、白井吉見、草柳大蔵各氏の言葉がある。

私は学生時代にこの本に挑戦して、何度も挫折していた。しかし、実川さんの講演を聞いてその理由がなんとなく納得することができ、妙な安心感を得ることができた。
それは徹底した当事者の言葉で書かれていることが原因であった。ヒトには2種類あり①文字を操るヒト②自分の日々の生活しか考えることができないヒト(生命を支える土、川、海しか考えることができないヒト)である。
私が読みにくかったのは、自分が①言葉を操るヒト、だったからではないか?私は講談社のキャッチコピーを乗り超えていない。

苦海浄土は最初、岩波へ持ちこんだようだが、断られ、講談社がこのようなキャッチコピーで発売し、その後売れ続け、50年たって時代が変わった今もなぜか?売れ続けている。福島事故で、注目されたのは、水俣だった。広島、長崎よりも「水俣に学べ」だった。水俣病に関連する本は実に500冊に及んでいる。それは、水俣病はキャッチコピーや4大公害の域を超えて社会に浸透しているからだ。これは「苦海浄土」など石牟礼さんの著作に因るところが大きい。
実川講演会2

今日の講演でも懐かしい、もう一度思い出したい人、考えたい言葉が沢山でてきた。
渡辺京二、谷川雁、東陽一、それに「サークル活動」「生活基層民」

石牟礼さんは「人間に花を手向け、人間のおごりがきらい」だった。レイチェルカーソンと通じているではないか。

来週の環境大学共育講座は12月15日(土)14時から名古屋国際センター開かれます。石牟礼さんに続いて、センスオブワンダーの感性に触れてみませんか?

「沈黙の春」は「SDGs」の原点

 

「沈黙の春」はSDGsの原点

113日東海フォーラム主催の“なごや環境大学共育講座”が開催された。講師は関西フォーラム代表の原強さん。テーマは“「沈黙の春」の世界、レイチェル・カーソンが考えたこと”。この日の講座には、おかあさんといっしょに中学生の子供さんの参加があり事務局にとっては、フォーラムの今後に明るい光を見ることになった。
2018原講演
1954年[第5福竜丸]被ばくの説明(死亡した久保山愛吉さんは沈黙の春に登場する唯一の日本人)

 

レイチェル・カーソンは「沈黙の春」で何を考えていたのだろうか。

人間という生物が地球環境を変えてしまうようなおそるべき力を持ってきてしまった。それは「核」と「化学物質」である。これらは第2次世界大戦の落とし子であるとも言える。日本人の私たちの前には、「核」は太平洋での水爆実験による被ばくとして、「化学物質」は水俣病として典型的な形で登場した。「生命の連鎖が毒の連鎖に」そして最後は人間に・・・

 

「沈黙の春」には私たちの知っている著名な人が登場する。アルベルトシュバイツァーである。彼の言葉「生命への畏敬の念」を読むとカーソンとの共通点が良くわかる。彼の「平和へのアピール」は「沈黙の春」の思想の下敷きになっていると言われている。

そして、シュバイツァー、カーソンの双方に関係して登場するジョンFケネディ。この関係を考えるとケネディの存在は今の私たちに今も大きな影響を与えているといっていい。

 

そして現在の地球目標、SDGs。この目標は2015年の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標で17Sustainable Development Goals に向かって169Targetを設定している。この基本的な考え方はカーソン、シュバイツァー、にあると言っても過言ではない。

 

そして私たちの行くべき道「べつの道」は、今まさに「SDGs」であろう。

講義資料はここ

 

原さんの講義を聞いての感想、

ひと仕事を終えて、ほっと一息。ベートーベンのバイオリン協奏曲を聞きながら、「沈黙の春」、「センスオブワンダー」を読んでみませんか?おっと、それにシュバイツァーの伝記も加えましょうか?


わたしの、終わらない旅

 関東フォーラム事務局島藤紘子さんから、以下の「お願い」メッセージが届きました。
 同封のチラシは11月17日(土)の上映会のチラシです。
会場は100名以上入りますので、ぜひ皆様のお知り合いをお誘いいただきたくお願いいたします。
まだ2か月ありますが、もし配布いただけるようでしたら必要枚数を島藤までご連絡下さい。まだ残数がございますのでよろしくお願いいたします。
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東海フォーラム事務局より
関東フォーラム島藤紘子さま
5月の名古屋でのレイチェルカーソンのつどい2018では大変お世話になりました。暑かった夏もやっと過ぎた今、東海フォーラムとしては、なごや環境大学後期講座を企画し参加者の募集を始めているところです。
この度の「わたしの、終わらない旅」特別上映会のご案内ありがとうございました。

今後とも東海フォーラムの活動にご理解ご協力どうぞよろしくお願いします。


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