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今、地球は分かれ道に❣

今、地球は分かれ道に!
5月18日(土)2019年環境大学共育講座レイチェルカーソンの想いからーSDGsを学ぶーが開講された。
第1回は「SDGsの歴史的意義と企業経営への影響」と題して中部SDGs推進センター代表理事戸成司朗さん(写真奥右)からの講演があり、20名の市民のみなさまが参加した。
会場では、戸成さんの実体験に基づいたお話に引き込まれ、地球市民としてSDGsに取り組む意義を再確認しあうことになった。
SDGs講演
○戸成さんの講演は「MDGsはご存知ですか?」から始まった。
SDGsは知ってるけど「MDGs?」
そうか、今日の講演はSDGsの歴史的意義と企業経営がテーマだった!

SDGsに比べて、MDGsの認知程度はきわめて低い。その光と影とその背景を理解することは重要である。MDGsは2000年、国連が2015年までに達成するとして設定した飢餓や貧困の撲滅など8項目の目標から構成され、親しみやすいアイコンまであった。環境の持続可能性問題もとりあげられてはいるが、むしろ飢餓や貧困、生まれた命が失われる、HIV、マラリアの蔓延など途上国の解決すべき問題として設定され、その解決のため「先進国が支援しましょう」との柱で設定されていた。
MDGs達成のため、世界の主要企業が国連グローバルコンタクト(UNGC)に署名するなどその取り組みは大きく進展した。結果、途上国での収入は増え、教育の機会均衡、乳児死亡率マラリア死亡率などは低下した。
がしかし、進展の過程で、その影の部分が顕在化することになった。

○MDGs進展の過程を支えてきたのは、新自由主義の台頭であった。「ヒトは自分で生きていけ。(自己責任)」である。
キーマンはレーガンとサッチャーそれにゴルバチョフだった。
1989年ベルリンの壁は崩壊した。東西冷戦が終結し、資本主義が勝ちに終わった。それ以来新自由主義に基づいて世界はグローバル化していくことになる。その結果、中国、インド、ブラジルなどの新興国が大発展していく。そして世界はG7では決められなくなりG20になった。

そのような背景を受けてMDGsの光は、中国を筆頭にブラジル、インドなどの発展という形で当たり、一方での大きな影として、地球の限界を超えた環境負荷の増大、生態系の破壊という形で現れるようになった。
具体的には地球の温暖化、大気、海の汚染、生態系の破壊(砂漠化)であるが、加えて、グローバル化の進展による税制の変化、富みの再配分の変化、経済格差の拡大などによる社会の不平等、移民対策などが指摘されるようになった。

先進国、途上国が共に努力しないと地球は持続できなくなるとして、登場するのが、SDGsである。

○2015年、国連は新たな開発目標として17目標169ターゲットのSDGsを採択。2030年を達成目標年度と定めた。

地球の持続可能性に赤信号が灯った今、SDGs達成のための大きな力は、「企業」である。事業活動を通じて企業はSDGsにどのように貢献するのか?
今ではSDGsに取り組まない企業は市場からの退場を迫られ、成長をする機会を失うと言われる。2004年から企業のCSRが注目されてきた。このRはResponsibility。企業の社会的責任と訳されているが、「企業が社会の期待に応える能力」と訳すべきである。また、続いて、ESG投資(Environment Social Governance投資家は企業に投資をするにあたって、環境や社会への責任を果たしているかを重視し判断する)への対応が必要となってきた。各企業の大株主であるGPIFが、ESGにコミットするガイドラインに署名したことから企業にとって、ESG投資は重要な課題となってきた。今の企業は、投資家から消費者から監視されるサンドイッチ型社会になった。商品はエシカル商品として認識されるとよく売れるようになった。

自分だけが儲かればいい資本主義は変貌してきた。あり得なくなってきた。
企業の海外進出、グローバル化は、「安い労働力を求めて」はあり得ない。その地域社会の発展に貢献することを抜きにはあり得ない。地産地消の原則を常に持ち、①地球環境に貢献する②人権に配慮③労働環境に配慮を忘れてはならない。
企業がイノベーションを考える場合、地球生態系の維持を大前提とし、消費者の自己実現要求を理解し考え、消費者が参加する商品開発を考える理性・哲学必要がある。

社会・環境を考える中にビジネスチャンスがある。そのための地球企業人としての哲学を持ちたいものだ。
今社会は重大な分かれ道にきている。
① SDGsに貢献するか?
② 排他的分断社会を目指すのか?

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第2回SDGs〜未来のこどもたちのために・・・ 前ユニーグループ執行役員百瀬則子さんをご講師に迎え、討論WSを6月22日(土) 14時から国際センターで開催します。

みなさまのご参加をお待ちします。


東海フォーラムが発足して1年

東海フォーラムが発足して1年。4月20日に、東海フォーラム会員交流会が開催された。
伊藤代表から、1年間の活動・会計報告の後、次年度の読書会を柱とする活動方針の説明を行った。続いて、関西フォーラム原代表から、「沈黙の春」の読書会を開催していきたいという、東海フォーラムの活動方針について、自らの体験に基づいてご助言をいただきました。
原講義

「東海フォーラムのこれからの活動で読書会を柱にしたいとのことですが、読書会については、参加者相互に情報や意見を交換し合い、知的刺激をしあうことがあり、おおいに効果があるのですが、運営面での工夫が必要で、うまくいかないこともしばしばある。私の経験では、報告担当を決めて「必ず読んできてね」としていても「読んできてもらえない」こともでるし、議論しても読書範囲を外れ、自分の興味・関心のあるフィールドに持ち込んでしまって、著者の意図を掘り下げる議論にまで到達しないこともある。結局、読書会としてはうまくいかず、講師が決めた一冊の本にまつわる講座や読み切りセミナーになってしまうこともある。東海フォーラムで企画化されるのであれば、このあたりをよく検討されたほうがよいのではないでしょうか」
との原さんからご助言をいただいたうえで、
「今回は、「沈黙の春」を読む、ということのようですので、とりあえず第1章「明日のための寓話」の部分をみんなで読むということにし、読書会の意義や方法を考える機会にしていただいたらどうでしょうか」
とのご提案があり、交流会では第1章「明日のための寓話」の部分をみんなで読み、レイチェルカーソンの言葉をみんなで味わうことになった・・・・

ブログ読者のみなさま
5月18日(土)から、環境大学共育講座レイチェルカーソンの想いから〜SDGsを学ぶを開講します。
読書会ではありません。座学及びワークショップ形式を取り入れ自由な討論を行います。
みなさん、是非ご参加を!

5つのPをご存じですか?

5つのPをご存じですか?
人間(People)、地球(Planet)、繁栄(Prosperity)、平和(Peace)、 連帯(Partnership)のことです。

2015年、国連では「この地球に生を受けたみんなが仲良く、平等にいのちを全うできる社会」を2030年までに作り上げようとSDGsを設定しました。日本では総理大臣をトップに推進本部を立ち上げ目標達成に努力しています。(その筈です)
しかし残念ながら日本の取り組みは前途多難なようです。特に⑤ジェンダー平等、⑬気候変動への取り組み、⑰グローバル・パートナーシップの活性化では評価が低く、課題が残っているようです。

SDGsは、レイチェル・カーソンやアルベルトシュバイツァーの思想に基づいています。私たちの行くべき「べつの道」とは、今まさに「SDGs」です。みんなで5つのPを考え、SDGs達成に地球の皆さんとともに頑張ってみませんか?

なごや環境大学2019前期共育講座が開催されます。
5月18日(土)SDGの歴史的意義と企業経営への影響
6月22日(土)未来の子どもたちのために〜SDGs
7月20日(土)私とSDGs~大切なものを守るための生きかた
各回とも会場は名古屋駅前、名古屋国際センターで,時間は14:00〜16:00です。
みなさまのご参加を心待ちにしています。詳細はなごや環境大学ガイドブック2019をご覧ください。
連絡先:レイチェルカーソン日本協会東海フォーラム事務局 加藤
     メール:akirakato3@gmail.com TEL:090-5112-8072

化学物質と健康

「化学物質と健康」を考える
12月22日第4回「なごや環境大学共育講座」、化学物資と健康が開催された。

あわただしい年末の土曜日の午後にも関わらず、約30名の受講者が、名古屋市立大学の上島先生の講演に聞き入った。もちろん、いつもの中学2年生も・・・。
このテーマこそ「レイチェルカーソンの贈り物」にふさわしい講座になった。化学物質の環境へ与える影響について、いかに社会にメッセージを出していくのか?ヒトが病気になるのはダメ。その一方で悪戯に不安を煽ることもダメ????
上島講演
例えば、DDTに対してはいかなるメッセージを出せばいいのか?講座を聞いて考えてしまう。

DDTはヒトへの急性毒性は低いが、残留性が強く発がん性があるとわかってきた。しかしその一方残留することにより蚊の防除、マラリア対策に効果があるのも事実。
地球温暖化が進み地球環境の変化が激しい昨今、社会に対して化学物質のメッセージをいかにだしていくのか?悩ましい。

病気の発症は個人の体質の上に生活習慣と環境が覆いかぶさるすべての結果だ。病気の発症を抑えるためには感受性の高い(体質が弱い)ヒトでも発症しない環境濃度を決めてそこを環境基準値として設定し環境を守ることが理想。しかし現実には社会経済の維持発展のため、基準の設定が経済とのバランスの上で設定されることがありその結果、不幸にして患者が発生してしまってから、反対運動が生じそのバランスで基準が決まることが過去には多かった。

先生の講義を聞いて、70年代の法律による健康被害補償の必要性の議論が思い出された。
このころの議論では、感受性の高いヒト(患者)が出たからこそ、社会に危険を認知され基準が決められ対策が進み、その結果として、他のヒトたちの健康を守ることができたと考えるべきであり、健康被害補償は当然である、というようなものであった。

最後に先生から、2011年より環境省が実施している、日本中で10万組の子どもたちとそのご両親が参加している大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の紹介があった。
 赤ちゃんがお母さんのお腹にいる時から13歳になるまで、定期的に健康状態を確認し、環境要因が子どもたちの成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにする大規模調査である。

エコチル調査の結果から、子どもの健康や成長に影響を与える環境要因を明らかにし、子どもたちが健やかに成長できる環境、安心して子育てができる環境の実現できれば素晴らしい。

この調査とその結果をいかすことこそが、「レイチェル・カーソンの贈り物」ではないだろうか。
 講座ではこの調査の中間的な研究報告会が歳明けて2019年1月27日(日)名古屋駅ゲートタワーで開催されるとのことでしたが、その詳細が決まり、以下のように上島先生から連絡がありました。
 ★1月27日(日)13:00〜15:00(開場は12:30)JRゲートタワー16階ホール 予約は不要
ちらしはここ
単なる研究発表だけではないようですね。ストレッチ、心理学体験コーナーなどもあるようです。

皆さん!良いお年をお迎えください!!


「センス・オブ・ワンダー」の感性を考える

「センス・オブ・ワンダー」の感性を考える
12月15日レイチェル・カーソン日本協会関西フォーラムの村上沙央里さんによる「なごや環境大学共育講座」が開催された。
この講座でとても嬉しい出来事があった。4つのグループによるワークショップ形式で開催されたのだが、1つのグループでは代表が中学生、もう一つのグループの代表が20代の大学生であったことだ。60代も多い講座のなかで、「センス・オブ・ワンダー」を自分たちの言葉で説明することは難しい。
そんな難しいことを彼らの言葉で説明して、参加者が聞く素晴らしいワークショップになった。


カーソンの年齢を超えた60代の私が、この日のワークショップで感じたことは、
人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれるのは、「センス・オブ・ワンダー」(神秘さや不思議さに目を見張る感性)をどこかで忘れてしまったのかもしれない。

さらに、感じたことは、カーソンの言葉・・・
自然が繰り返すリフレインー夜の次に朝がきて、冬が去れば春になるという確かさーのなかには、かぎりなく私たちをいやしてくれるなにかがあるのです。

持続する地球になくてはならない、生があって死があるリフレイン。そこにわたしたちをいやしてくれる何かを感じる感性を、私たちは必ずやってくるその日までには獲得したいものです。