FC2ブログ

東海フォーラムが発足して1年

東海フォーラムが発足して1年。4月20日に、東海フォーラム会員交流会が開催された。
伊藤代表から、1年間の活動・会計報告の後、次年度の読書会を柱とする活動方針の説明を行った。続いて、関西フォーラム原代表から、「沈黙の春」の読書会を開催していきたいという、東海フォーラムの活動方針について、自らの体験に基づいてご助言をいただきました。
原講義

「東海フォーラムのこれからの活動で読書会を柱にしたいとのことですが、読書会については、参加者相互に情報や意見を交換し合い、知的刺激をしあうことがあり、おおいに効果があるのですが、運営面での工夫が必要で、うまくいかないこともしばしばある。私の経験では、報告担当を決めて「必ず読んできてね」としていても「読んできてもらえない」こともでるし、議論しても読書範囲を外れ、自分の興味・関心のあるフィールドに持ち込んでしまって、著者の意図を掘り下げる議論にまで到達しないこともある。結局、読書会としてはうまくいかず、講師が決めた一冊の本にまつわる講座や読み切りセミナーになってしまうこともある。東海フォーラムで企画化されるのであれば、このあたりをよく検討されたほうがよいのではないでしょうか」
との原さんからご助言をいただいたうえで、
「今回は、「沈黙の春」を読む、ということのようですので、とりあえず第1章「明日のための寓話」の部分をみんなで読むということにし、読書会の意義や方法を考える機会にしていただいたらどうでしょうか」
とのご提案があり、交流会では第1章「明日のための寓話」の部分をみんなで読み、レイチェルカーソンの言葉をみんなで味わうことになった・・・・

ブログ読者のみなさま
5月18日(土)から、環境大学共育講座レイチェルカーソンの想いから〜SDGsを学ぶを開講します。
読書会ではありません。座学及びワークショップ形式を取り入れ自由な討論を行います。
みなさん、是非ご参加を!

5つのPをご存じですか?

5つのPをご存じですか?
人間(People)、地球(Planet)、繁栄(Prosperity)、平和(Peace)、 連帯(Partnership)のことです。

2015年、国連では「この地球に生を受けたみんなが仲良く、平等にいのちを全うできる社会」を2030年までに作り上げようとSDGsを設定しました。日本では総理大臣をトップに推進本部を立ち上げ目標達成に努力しています。(その筈です)
しかし残念ながら日本の取り組みは前途多難なようです。特に⑤ジェンダー平等、⑬気候変動への取り組み、⑰グローバル・パートナーシップの活性化では評価が低く、課題が残っているようです。

SDGsは、レイチェル・カーソンやアルベルトシュバイツァーの思想に基づいています。私たちの行くべき「べつの道」とは、今まさに「SDGs」です。みんなで5つのPを考え、SDGs達成に地球の皆さんとともに頑張ってみませんか?

なごや環境大学2019前期共育講座が開催されます。
5月18日(土)SDGの歴史的意義と企業経営への影響
6月22日(土)未来の子どもたちのために〜SDGs
7月20日(土)私とSDGs~大切なものを守るための生きかた
各回とも会場は名古屋駅前、名古屋国際センターで,時間は14:00〜16:00です。
みなさまのご参加を心待ちにしています。詳細はなごや環境大学ガイドブック2019をご覧ください。
連絡先:レイチェルカーソン日本協会東海フォーラム事務局 加藤
     メール:akirakato3@gmail.com TEL:090-5112-8072

化学物質と健康

「化学物質と健康」を考える
12月22日第4回「なごや環境大学共育講座」、化学物資と健康が開催された。

あわただしい年末の土曜日の午後にも関わらず、約30名の受講者が、名古屋市立大学の上島先生の講演に聞き入った。もちろん、いつもの中学2年生も・・・。
このテーマこそ「レイチェルカーソンの贈り物」にふさわしい講座になった。化学物質の環境へ与える影響について、いかに社会にメッセージを出していくのか?ヒトが病気になるのはダメ。その一方で悪戯に不安を煽ることもダメ????
上島講演
例えば、DDTに対してはいかなるメッセージを出せばいいのか?講座を聞いて考えてしまう。

DDTはヒトへの急性毒性は低いが、残留性が強く発がん性があるとわかってきた。しかしその一方残留することにより蚊の防除、マラリア対策に効果があるのも事実。
地球温暖化が進み地球環境の変化が激しい昨今、社会に対して化学物質のメッセージをいかにだしていくのか?悩ましい。

病気の発症は個人の体質の上に生活習慣と環境が覆いかぶさるすべての結果だ。病気の発症を抑えるためには感受性の高い(体質が弱い)ヒトでも発症しない環境濃度を決めてそこを環境基準値として設定し環境を守ることが理想。しかし現実には社会経済の維持発展のため、基準の設定が経済とのバランスの上で設定されることがありその結果、不幸にして患者が発生してしまってから、反対運動が生じそのバランスで基準が決まることが過去には多かった。

先生の講義を聞いて、70年代の法律による健康被害補償の必要性の議論が思い出された。
このころの議論では、感受性の高いヒト(患者)が出たからこそ、社会に危険を認知され基準が決められ対策が進み、その結果として、他のヒトたちの健康を守ることができたと考えるべきであり、健康被害補償は当然である、というようなものであった。

最後に先生から、2011年より環境省が実施している、日本中で10万組の子どもたちとそのご両親が参加している大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の紹介があった。
 赤ちゃんがお母さんのお腹にいる時から13歳になるまで、定期的に健康状態を確認し、環境要因が子どもたちの成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにする大規模調査である。

エコチル調査の結果から、子どもの健康や成長に影響を与える環境要因を明らかにし、子どもたちが健やかに成長できる環境、安心して子育てができる環境の実現できれば素晴らしい。

この調査とその結果をいかすことこそが、「レイチェル・カーソンの贈り物」ではないだろうか。
 講座ではこの調査の中間的な研究報告会が歳明けて2019年1月27日(日)名古屋駅ゲートタワーで開催されるとのことでしたが、その詳細が決まり、以下のように上島先生から連絡がありました。
 ★1月27日(日)13:00〜15:00(開場は12:30)JRゲートタワー16階ホール 予約は不要
ちらしはここ
単なる研究発表だけではないようですね。ストレッチ、心理学体験コーナーなどもあるようです。

皆さん!良いお年をお迎えください!!


「センス・オブ・ワンダー」の感性を考える

「センス・オブ・ワンダー」の感性を考える
12月15日レイチェル・カーソン日本協会関西フォーラムの村上沙央里さんによる「なごや環境大学共育講座」が開催された。
この講座でとても嬉しい出来事があった。4つのグループによるワークショップ形式で開催されたのだが、1つのグループでは代表が中学生、もう一つのグループの代表が20代の大学生であったことだ。60代も多い講座のなかで、「センス・オブ・ワンダー」を自分たちの言葉で説明することは難しい。
そんな難しいことを彼らの言葉で説明して、参加者が聞く素晴らしいワークショップになった。


カーソンの年齢を超えた60代の私が、この日のワークショップで感じたことは、
人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれるのは、「センス・オブ・ワンダー」(神秘さや不思議さに目を見張る感性)をどこかで忘れてしまったのかもしれない。

さらに、感じたことは、カーソンの言葉・・・
自然が繰り返すリフレインー夜の次に朝がきて、冬が去れば春になるという確かさーのなかには、かぎりなく私たちをいやしてくれるなにかがあるのです。

持続する地球になくてはならない、生があって死があるリフレイン。そこにわたしたちをいやしてくれる何かを感じる感性を、私たちは必ずやってくるその日までには獲得したいものです。

あなたは「苦海浄土」読めましたか?

あなたは「苦海浄土」読めましたか?
こんな問いかけが胸に迫った・・

12月8日なごや環境大学共育講座「レイチェル・カーソンの贈り物」第2回講演会が開催された。水俣フォーラム事務局長の実川悠太さんによる「水俣病と石牟礼道子」である。
会場の名古屋国際センター第2研修室は50名近い参加者で満員になった。
資料1はここ資料2はここ
                           
実川講演会1
熱気さえ感じる会場で、私はまず感じたのは、妙な安心だった。それは「石牟礼さんは読みにくい」だった。実は私の本棚にも昭和45年から「苦海浄土わが水俣病」石牟礼道子がある。講談社460円黒い帯があり「全国に巻き起こる感動と激励の嵐・・・現代日本の恥部を抉って話題沸騰!公害を告発する注目の書、人間の生命に加えられた耐えがたい汚辱―公害という名の恐るべき犯罪への怒りと祈りをこめた告発の記録!
とあり、裏面には第1回大宅壮一ノンフィクション賞選考員の言葉として、開口健、扇谷正造、白井吉見、草柳大蔵各氏の言葉がある。

私は学生時代にこの本に挑戦して、何度も挫折していた。しかし、実川さんの講演を聞いてその理由がなんとなく納得することができ、妙な安心感を得ることができた。
それは徹底した当事者の言葉で書かれていることが原因であった。ヒトには2種類あり①文字を操るヒト②自分の日々の生活しか考えることができないヒト(生命を支える土、川、海しか考えることができないヒト)である。
私が読みにくかったのは、自分が①言葉を操るヒト、だったからではないか?私は講談社のキャッチコピーを乗り超えていない。

苦海浄土は最初、岩波へ持ちこんだようだが、断られ、講談社がこのようなキャッチコピーで発売し、その後売れ続け、50年たって時代が変わった今もなぜか?売れ続けている。福島事故で、注目されたのは、水俣だった。広島、長崎よりも「水俣に学べ」だった。水俣病に関連する本は実に500冊に及んでいる。それは、水俣病はキャッチコピーや4大公害の域を超えて社会に浸透しているからだ。これは「苦海浄土」など石牟礼さんの著作に因るところが大きい。
実川講演会2

今日の講演でも懐かしい、もう一度思い出したい人、考えたい言葉が沢山でてきた。
渡辺京二、谷川雁、東陽一、それに「サークル活動」「生活基層民」

石牟礼さんは「人間に花を手向け、人間のおごりがきらい」だった。レイチェルカーソンと通じているではないか。

来週の環境大学共育講座は12月15日(土)14時から名古屋国際センター開かれます。石牟礼さんに続いて、センスオブワンダーの感性に触れてみませんか?