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SDGsの源流・レイチェルカーソン

SDGsの源流・レイチェルカーソン「Sustainable Development」)が開講された。

12月14日名古屋国際センターにて、レイチェル・カーソン日本協会関西フォーラム代表の原強さんをお迎えし、なごや環境大学共育講座「SDGsの源流・レイチェルカーソン」が開催された。

キーワードは「Sustainable Development」
「持続的な開発とは、将来世代の欲求を充たしつつ、現在の世代の欲求も満足させる開発」むむっ!分かったような分からない。
原さんの講義は、この点を「今を遡って源流に辿り着く手法」を使って巧妙にしかも丁寧に展開された。
原さん2

今はCOP25の開会中。COP25の現状(2019/12/15現在も迷走中)とグレタさんとトランプの論争をとりあげながら、SDGsを解説。原さんは、日本では未だに6%削減と思い込んでいる人が多く、更には日本は環境先進国だと想っている人も多い、日本はCOP25開会中に2度も石炭火力の取り扱いの件で「化石賞」貰っていると嘆く。日本では、CO2排出削減技術があり利用しないのはおかしい、石炭は地球上に沢山あるので利用しないのはおかしいと思う人が多いのか、既得権益を大事にする人が多い。
しかし、今や時代は変わった。発電コストは再生可能エネルギーの方が安い。私たちはこのことを明確に理解していく必要がある。
原さんは、今や京都議定書の時代からパリ協定の時代になり、世界は大きく変化したことを理解すべきだと展開された。2015年に決まったパリ協定とSDGsをどれだけ自分の言葉で語れるのか?自分も胸に刺さる。

ここから遡って講義が展開、最後は「沈黙の春」レイチェルカーソンにたどり着くことになる。

遡る最初は、1992年地球サミットである。「環境と開発に関するリオ宣言」である。ここでのキーワードが「Sustainable Development」である。
ここに至るまでには、フロンガス問題とチェルノブイリ原発事故があり、1992年ローマクラブ「限界を超えて」の出版があった。生産・消費・廃棄のそれぞれの段階で「ヒトの活動」の見直しが必要となってきたと展開される。

さらに20年遡って1972年人間環境会議「Only one Earth」へ。

そして、更に遡ること10年、1962年レイチェル・カーソン「沈黙の春」出版となる。
レイチェル・カーソンは、「自然の征服」から「自然との共生」と主張し、自然の一員としての人間を謳い未来の世代への責任を語った。これこそSDGsの源流。

私は、講演を聞いて、勝手に思いました。
化学物質は Developmentでした。しかし、Sustainable で無いため、カーソンは「沈黙の春」で批判しました。SDGsの17Goalsはそれぞれ単独ではDevelopmentであり、それらのGoalへ向けて世界の国や人びとが互いに関連付けてパートナーシップを発揮しながら目指すことが重要だ。それこそがSDGsを達成することではないだろうか。
原さん1


共育講座、次回は「石牟礼道子のまなざし」水俣フォーラム実川さんの年に一度の講演です。
不知火海に浮かびながら想像性を逞しくしてお聞きしたいと想います。
2020年1月18日(土)14時、名古屋国際センターです。




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