レイチェルカーソン東海フォーラムによる「なごや環境大学2020共育講座」は新型コロナウィルス感染による影響で休止していましたが、10月3日に再開しました。開催場所は、これまでと同じ名古屋国際センターで、蜜を防ぐなど十分な感染対策を講じた上での再開です。

再開最初のテーマは「気候変動と防災対策のススメ」でした。「災害と気候変動」はウィルス汚染と並んでこの間の私たちにとっての最大の関心事でした。京都にあるNPO法人気候ネットワークの環境教育事業部長広瀬和代さんからお話をいただきました。

広瀬さんは、2児の母、児童心理学を学んだ後、米つくりの傍ら「気候ネットワーク」で活動を始め、気候変動に関して災害が増えていることから防災士の資格も取得され全国の災害現場でボランティアとして活動されてきました。
そこでの経験から「自分の身は自分で守る」ことの大切さを感じ、災害避難は自分が最初の一人になるつもりで、危険が伴う前に避難する気持ちが大切であると訴えられました。
そして、災害はその被災地がもともと抱えていた社会的問題を、一気に災害の形で短時間に浮かび上がらせるものだとの説明には、私たちも東海豪雨と関連して考えさせられました。
講義では、クロスロードワークショップとして阪神大震災の時話題になった①避難先で、自分だけが持っている非常用持ち出し袋を、みんなの前で開けることができますか?②災害で、屋根が破損している時、明日台風が来ると分かった場合、ブルーシートを掛けるために屋根へ上りますか?
について参加者同士で意見を交わし、災害対応についての互いの理解を深めました。
2018年の気候災害被害は日本が世界一位であることが紹介され、防災対策に続いて、地球温暖化の仕組みと緩和策について学びました。グレタさんたち若者の活動を知ることから「豊かさとは何だろう」と今、改めて考えました。
自分事ですが、私の長女が阪神大震災時に神戸で下宿暮らしをしていました。阪神石屋川駅の近く、高速道路が屏風倒しになった近くです。びっくりしましたが、しばらくして現地へ行きまたビックリ。近くは鉄筋のマンションが道路上に倒壊したまま、しかし長女の2階建て木造アパートは倒壊だけは免れ、無事でした。長女は無事でしたが、同級生は何人も亡くなっており精神的なダメージの回復には時間がかかりました。
地震は待ったなしですが、備えは出来ます。私は地震後、我が家の耐震性を考え、家具倒壊防止対策だけは行いました。
私は広瀬先生のお話から非常用持ち出し袋に水ともに「メガネ、入れ歯、薬」入れることにしました。
みなさん、防災対策は万全に!
コロナ禍の中、ZOOM講習は何度も受講しましたが、こうして直接みなさんとお会いして一緒に考えることも大切だと実感しています。
次回の共育講座は「プラスチック問題を考える」です。
10月17日(土)14時 名古屋国際センターで開催します。
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