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プラスチック問題を考える

2020再開後期共育講座「プラスチック問題を考える」
2020再開「なごや環境大学共育講座・プラスチック問題を考える」が10月17日に名古屋国際センターで、十分な感染対策を講じた上で開催されました。
全体寺子屋

講師はお馴染の京都循環経済研究所の原強さんです。
コロナ禍のなかの私たちにとって、プラスチックはますます無くてはならないものになっています。増え続けるプラスチックの中で、この問題に如何に対処すればいいのか?
原さんは、長い消費者運動の経験から、市民の立場から、更に行政の立場から、将来の地球住民の立場からのさまざまな角度からお話をいただきました。
熱弁

① プラスチックゴミが地球に溢れている。(2050年問題)
2050年には「海洋プラスチックごみの量が海の魚の量を上回る」と予測されている。プラスチックは紫外線によってマイクロプラスチックに分解されることはあっても自然に還ることは無い。レイチェルカーソンの指摘しているように、最後は、やがてはヒトへ影響を及ぼす。

② そもそもプラスチックとは・・・
「20世紀戦争の時代のおとし子」であり、戦後は(毒ガス)殺虫剤、農薬へ(原爆)原子力発電へ(航空機)プラスチックとして急速に普及したが、これらの開発はそれぞれ「光と影」を伴った。
プラスチックは、1950年代のスーパー、共同購入などの拡大とともに、急速に普及し、食品事故対策のためにもプラは大量に使われるようになった。
そして今年、コロナパンデミックで、プラが更に大量に使われるようになり、路上にマスクが散乱するなど影の部分が顕在化してきた。

③ プラスチック対策の問題点
プラごみ対策国家戦略の目玉として「レジ袋」有料化を掲げており、7月1日に義務化された。教育効果、社会的インパクトはあったが、レジ袋をゼロにしても効果は限定的である。次の手としてペットボトル規制に進むべきであるが、その道筋が見えない。
また、国は「代替素材の利用」「リサイクルの推進」を強調しているがプラスチックリサイクルがいずれも成功しているとは言えない状況である。対策の基本として「使用削減の徹底」をめざすべきではないか。
プラ問題の解決には国民に痛みを伴う。社会全体の取り組みで消費者意識の改革「プラを使わない社会」をめざして強い意志を持たなければならない。

ここで、原さんから新しい本の紹介があった。
★★★★★★★★★
○斎藤幸平「人新世」の資本論
「人新世」とは、ノーベル化学賞受賞者のパウル・クルテェンが、現在の人類の経済活動が地球に与えた影響があまりにも大きいため地質学的に見て、地球は新たな年代に突入したとして名付けたもの。
今まさに地球に起こっている問題が、地球の表面を徹底的に変えてしまい、人類が生きられない環境になり人類の歴史が終わってしまう。
このような環境危機に立ち向かうためにさまざまに努力しているが、市場の力では気候変動は止められない。経済成長を求める政策では気候変動の危機から抜け出すことは出来ない。今必要なのは「脱成長型のポスト資本主義」である・・・
(集英社新書1,020+税)
★★★★★★★★★

原さんは感想として、「よう書いたな。この本は売れる!。私も昨日買いました。賛否はあると思いますが、一読の価値はあります。


次回は共育講座はカードゲームを通して持続可能なまちづくりを考える「SDGsde地方再生」です。
11月14日(土)14時 名古屋国際センターで開催します。
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