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「沈黙の春」出版60年の集い

2022/11/19 レイチェル・カーソン日本協会東海フォーラムによる「なごや環境大学2022後期共育講座」が開講されました。

2022後期講座の第2回として、レイチェル・カーソンの生涯、偉業を学び将来に伝え継ぐための”『沈黙の春』出版60年の集い“が、なごや国際センター展示室にて開催されました。
「沈黙の春」出版60年の集い・展示1

『沈黙の春』が出版されたのは1962年。今年2022年はそれから60年になります。
11時からの開会の後、レイチェル・カーソン日本協会上遠恵子会長による講演記録ビデオを視聴(50分)
その後レイチェル・カーソン日本協会関西フォーラム代表の原強さんによるミニレクチュア”人新世の『沈黙の春』”を聴講
お昼休憩の間は、展示スペースでのパネルでカーソンの生涯や偉業を学びながら原強さんを中心に参加者相互の交流を図りました。
14時からは、午前中と同様に、上遠会長ビデオ及び原強さんによるミニレクチュアを聴講しました。
上遠恵子会長ビデオ

ビデオ視聴参考資料として、上遠恵子会長による”不思議な出会い”が配布されました。
上遠会長は資料のなかで”レイチェル・カーソンとの出会いは、地球は人間だけのものではないことを教え、私を成長させてくれました。”と語っています。
また、原強さんによるミニレクチュアでは、人新世の『沈黙の春』の資料を配布されました。
原さんは、現代を人間たちの活動の痕跡が地球の表面を覆いつくした年代と時代認識して、『沈黙の春』を読み直すことを提案。
『沈黙の春』は直接的にはDDTなどの農薬・殺虫剤が自然の生態系、さらには人間の健康まで影響を及ぼすことを警告したものですが、人間中心主義への反省を求め、人間と自然の関係を修復していこうとよびかけたものでもあったといえます。そしてこのようなメッセージは人新世といわれるこんにち、私たちが何を大事にしなければいけないかを示しているといえるのではないでしょうか。私は「20世紀というわずかのあいだに、人間という一族が、恐るべき力を手に入れて、自然を変えようとしている」と述べるレイチェル・カーソンの思いを正面からうけとめ、未来への指針をみつけだしたいと思います。
との問題提起で締めくくられた。
レクチャー関西フォーラム代表・原強

午前から午後を通して中学生の参加もあり、この日の集いからはレイチェル・カーソンの偉業を伝え継ぐ私たちの活動に力強いエネルギーをいただきました。
 
次回のなごや環境大学後期講座は
大阪公立大学除本理史教授による”水俣と福島「困難な過去」をどう承継するのか”です

12月17日(土)14時〜16時
なごや国際センターに於いて開催です。
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